治験の募集に男性対象が多い訳とは!
治験アルバイト紹介サイトには、たくさんの治験募集情報が掲載されています。
その情報を見ると、対象者が「健康成人男性」になっていることが多くありませんか?
実は、治験アルバイトの募集対象は男性がとても多いです。更に大きな病気を患っていない健康的な男性です。
どうして男性ばかりを対象にしているのでしょうか。女性は募集していないのでしょうか。
治験募集の細かい中身について解説します。
男性は体力的に強い
男性を対象とした治験が多い理由の一つが、体力的に強いということです。
治験は内容によっては1週間近く入院し、一日に何度も採血をする必要があります。
病院内での行動も制限されますので、体力的に余裕がある方が適しているのです。
体力に自信がない人でも、血圧や心電図などの検査で適正と判断されれば治験に参加することができます。
体力がある=筋肉むきむき!というわけではありません。
女性の参加が少ない理由
では反対に、女性の募集が少ないのはどうしてでしょうか。
その理由は、女性特有の体にあります。女性には月に1週間ほど月経がやってきます。
月経によってホルモンバランスが崩れるため、薬を服用して検査をしたとしても、
明確なデータが取れない可能性があるのです。
また、女性はいつか妊娠する可能性があります。
治験で使用した薬により、子宮や卵巣に影響が出ることも考えられるので、
そういった点を考慮して、女性は余り治験対象に入らないのです。
ですが、女性でも参加できる治験もあります。絶対に女性は参加できないというわけではないのでご安心を!
フェイズ2以降は男女ともに募集中!
健康的な人を対象としているフェイズ1の治験では、
主に男性が幅広く募集されていますが、疾患者を対象としている
フェイズ2やフェイズ3では、男女共に広く募集しています。
この場合、健康かどうかではなく、対象の疾患を持っているかどうかが募集の条件になります。
健康的な人は参加できませんので気をつけましょう。